「野菜を育ててみたい!」と思って調べ始めると、情報の多さに驚きませんか?

「無農薬がいい」、「肥料はたっぷり」、「無肥料の自然栽培がいい」……などなど。

いろんな先輩方がいろんな正解を教えてくれるので、結局どれを信じればいいのか混乱し、

最初の一歩が踏み出せなくなっている方も多いのではないでしょうか。

私もそうでしたし、今も迷うこともありますが、やりながら気づいたことがあります。

家庭菜園において、すべての人に共通する正解はないということを。

大事なのは、どの方法が優れているかということよりも、自分にとってどの方法が心地いいかです。

1. 人によって正解が変わるのはなぜ?

野菜作りは、実はその人の性格や目的に大きく左右されると感じています。

例えば、「まずは収穫の喜びを味わいたい」「家族に美味しい野菜を早く食べさせたい」という方は、

堆肥や有機肥料などを適切に使う方法や、

落ち葉などの有機物+黒マルチで土作りにブーストをかけられる菌ちゃん農法が向いているかもしれません。

資材の力を借りることで土づくりを早め、失敗のリスクを減らし、収穫を楽しむことができます。

「時間はかかってもいいから、肥料も使わず自然本来の力を引き出したい」

「今その土地で育つものを、ゆっくり見守りたい」という方は、

自然栽培や不耕起栽培といった方法が向いているかもしれません。

正直、やり方は無限にあると言って良く、「どれが良い方法か」ではなく、自分の目的で選んでいいと思います。

目的も一つではなく、いくつあっても良いでしょうし、

目的ははっきりしないけど、とにかくこんな風にやってみたい!という気持ちの発露に任せても良し。

ちなみに私は、植物や虫や土を観察することが楽しく、いろんな方法を試してみることに面白みを感じています。

2. 環境や資材が選び方を教えてくれる

あなたの気持ちだけでなく、物理的な環境も大きな要因になります。

庭がない場合:
まずはプランターからでも。移動ができるので、日当たりや気温に合わせて場所を変えられるメリットがあります。

庭はあるけど土作りに時間がかかりそうな場合:
レイズドベッド(花壇)を作るのも一案です。良い土を外から持ち込んで枠に入れるだけで、良い環境が作れます。

畑の場合:家からの距離や広さ、水はけ・土質などによって、より良い方法は変わります。

手に入る資材:
家の近くに山や公園があって、落ち葉などが手に入りやすいなら、菌ちゃん農法で活用するのも手です。

自分の体力・使える時間:これが一番大事かもしれません。

子育て中などで、野菜作りに使える体力や時間が少ない場合などは、やれることから始めるのがお勧めです。

畝立ては別の人(業者や知人など)にお願いして、育てて収穫するところを家族で楽しむのもいいかもしれません。

私も初めの畝作りは父がやってくれました。

3. まずは自分の生活に合わせて選んでみよう

”人によって変わる、環境によって変わる” と言われると、選ぶのが余計に難しく感じるかもしれません。

でも裏を返せば、あなたのやりやすい方法を選べばいいということです。

性格、生活状況、場所、そして手に入る資材。

それらを組み合わせて、今のあなたにとって一番無理のない、楽しそうな方法を選んでみてください。

野菜作りは、教科書通りに進めることよりも、試行錯誤するプロセスこそが一番の醍醐味だと思います。

あなたにぴったりのスタイルが、きっと見つかるはずです。

そして、やり始めるとそのスタイルもどんどん変化していきます。

すべての人に共通する正解もなければ、

自分にとっての正解もなく、

あるのはその時の状況に応じた、いわば”仮の正解”。

心と身体で触れ、動き、味わい、自分に合うものを見つける。 そのプロセスをぜひ大切にしてくださいね。